ホルモン不足で生じる様々な症状を改善させる治療法は、その歴史や実績から欧米では常識化されつつあり、テストステロン補充療法の効果はさまざまな臨床試験で確認されています。
例えば、医学論文で最も権威のある雑誌の1つ「New England Journal of Medicine」に掲載された、「The Effects of Supraphysiologic Doses of Testosterone on Muscle Size and Strength in Normal Men:正常男性の筋肉サイズと筋力に対するテストステロンの超生理学的用量の影響」では、43人の健康な男性を4つのグループにわけて行われた研究では3つの効果が判明しました。
①テストステロン補充療法で「筋肉の肥大」を確認
運動をしないグループの中で、テストステロンを受けた男性は、プラセボ(偽薬)を受けた男性よりも明らかに筋肉サイズが増加することがわかりました。
具体的には、うで(上腕三頭筋の面積)の筋肉サイズが平均で424±104 mm²増加したのに対し、プラセボを受けた男性では平均で-81±109 mm²減少しました(P<0.05)。
脚(大腿四頭筋の面積)の筋肉サイズも同様に、テストステロンを受けた男性では平均で607±123 mm²増加したのに対しプラセボを受けた男性では平均で-131±111 mm²減少しました(P<0.05)
②テストステロン補充療法でトレーニングや運動機能としての「筋力が向上」する
さらに、ベンチプレスでの筋力はテストステロンを受けた男性で平均9±4 kg増加したのに対し、プラセボを受けた男性では平均で-1±1 kg減少しました(P<0.05)。
また、スクワットでの筋力も、テストステロンを受けた男性で平均16±4 kg増加したのに対し、プラセボを受けた男性では平均3±1 kgの増加に留まりました(P<0.05)。
つまり、筋肉の肥大は「見せかけ」ではなく、筋力としてついていることが確認されています。
③テストステロン補充療法と筋力トレーニングの組み合わせで得られる「相乗効果」
テストステロン補充療法は筋力トレーニングと組み合わせると、より効率的に筋肥大を生み出せることが確認されています。
具体的には、テストステロンと運動の両方を行った男性では、体重(脂肪を除いた体重)が平均で6.1±0.6 kg増加しました。筋肉サイズも大幅に増加し上腕三頭筋の面積は平均で501±104 mm²、大腿四頭筋の面積は平均で1174±91 mm²増加しています。
さらに、テストステロン補充療法+筋力トレーニンググループの男性は、ベンチプレスでの筋力が平均で22±2 kg、スクワットでの筋力が平均で38±4 kg増加しています。
これは運動だけのグループやテストステロン補充療法だけを受けたグループよりも、増加量が一番大きい結果となりました。
このように、テストステロン補充療法は怪しげなものではなく、「医学的にも確認された」確かな方法です。これから効率的に筋肉肥大を目指すあなたには、ぜひ「本当に筋肉肥大の効果が証明された本物の治療」を行っていただきたいと考えています。